ピアノってこんな楽しかったんだ!

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指が動かない、という課題

25年ぶりにピアノを再開し、毎日1時間ずつリハビリすること3週間が過ぎました。
ようやく昔の勘を取り戻しつつあります。白鍵と黒鍵の高さの違いでつまずいたり、なかなか言うことをきかない問題児「薬指ちゃん」の微妙な音色の弾き分けなど、昔なら造作もなくこなせていたことができないジレンマで、ピアノを叩き割りたい衝動に駆られる時はあれども、各々の指先に「神経」が行き渡るようになってきたことを感じています。もともと左利きを右利きに矯正しているため左手が人より動くことが幸いしていると思いますが、3週間で「なんとか聴ける」レベルにまで指が動くようになってきました。指が動く動かないは音大時代もそうですが、レッスン量で克服するしかありません。とにかく毎日ピアノと触れ合うことで、昔の勘を取り戻すしかないのです。

楽譜が読めない、という課題

楽譜が読めなくなったことは、指が動かない以上に深刻でした。特に五線からはみ出る高音域や低音域は、おたまじゃくしが何の音を指しているのか瞬時に判断できず、いちいち老眼の目を細め「ド、レ、ミ、ファ、ソ…」と数えていかないと音を認識できませんでした。しかしこれは「老眼で楽譜が霞む」という問題ではないことも自覚しはじめました。昔はポップスなら楽譜がなくても、勝手に主旋律やコードが頭に描けていましたし、指は頭がいちいち指示を出さなくても、迅速かつ正確に次の音を掴みに行っていました。目の問題じゃない。「次のコードを頭の中で描く能力」がなくなっていることが問題なのです。
…しかしそんな言い訳、「俺だって昔はホソマッチョで、クラスで一番足が速くて、それはそれはモテたんだぞ~!」と証拠もない自慢話しをして嫁と娘にドン引きされるお父さんと一緒です。今、目を細め楽譜に顔を近づけてシドロモドロな演奏をする私が、いくらかつての栄光を語っても、誰も慰めてはくれません。
しかしその課題も、同じ曲を何度も何度も繰り返し演奏する内に勘を取り戻し始めています。少しずつ指が鍵盤の位置を覚え、次の音へ飛べるようになってきたのです。

感情移入できない、という課題

これはある程度暗譜ができて、つっかえずに弾けるようになってからの最終課題ではありますが、好きな曲の初級アレンジを繰り返し練習して楽譜が頭に入ってくるようになると、自然と感情が入ってくるようになりました。
そりゃーね、酸いも甘いも噛み分けた50間近の女ですわ。ウブだった音大生の頃とは表現が違って当然でしょw。エゲツナイほど溜めてみたり、必要もないところで脚色してみたり…。誰もギャラリーがいないからこそ、思う存分妄想の世界に浸って演奏しています。瞬間瞬間ですが「ほう、私ってこんな音が出せるようになったんだ」と陶酔してしまうこともあったりして。弾きながらお酒がススんじゃうわけですよねw

レッスン終了時は泥酔。ピアノたのし~い♫

無職の現在、なのにピアノのレッスンを始めるのは18:00からと決めています。
転職活動中の身ですので、18:00までは転職営業を必死に行い、一般的な企業の終業時間である18:00になったら「プシュッ!」とビールを1缶飲み干し、心地よい気分でピアノに向かう。

音大を卒業するまでは、ただただ怒られたくなくてピアノの練習をしていました。3歳からピアノを始め、友達と遊ぶ時間も厳しく制限され、見たい子供番組も見れず、ピアノの椅子に括り付けられ練習を強要されました。「ちゃんと練習してるのか!先週のレッスンからまったく上達していない!」と親に殴られたり、ピアノの先生からパワハラを受けることもしばしば。…今なら完全に虐待ですねw

だから音大卒業時は、まさに尾崎豊の胸中でした。
「この支配からの卒業・・・」
もう2度とピアノに触れることはない、と心に封印しました。

でも25年を経て、こうしてプレッシャーなくピアノを弾くと、やっぱ楽しい♫
あの頃は親や先生を恨んだけど、今となってこんなふうにピアノと再会できたのは、その頃の地獄があったからこそかもしれない。…お酒を飲みながらピアノを弾いていることを知ったら親も先生も「くらーーーっ!!」って、あの頃のように怒るかもしれないけどw もう知らん!!好きにやらせてもらうわ!!

この調子でいけば、クリスマス、Uのためだけのピアノリサイタルを開く目標は叶えられるかもしれない。。。